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ゆめこのひとりごと

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凹みばかりの形は
この世にはないのです

うんと凹んでいるところがあれば
うんと凸っているところがあるはず

笑顔だったり 正直だったり
やさしさだったり あるいは
私がとてもできないすごいことまで
ふつうにできる子もいる


うちの次男は 
小学校三年生の二学期くらいまで保健室で寝ていたから
やっと教室にいられるようになったときには
皆んなの勉強には とうていついていけなかった

通信簿は1ばかりだったけれど
叱ったことも 心配したこともない

学校の勉強はできなかったけれど 彼は 車の中で
「今のはトヨタの◯◯、これはニッサンの◯◯・・」と
通り過ぎる車種を 次々と言い当てていく特技があった
だから この子はだいじょうぶ!と思った


長男は なにかに集中したら耳がなくなってしまう子だった
何を言っても聞こえない
だから私は 何度目かには そばまで言って怒鳴っていた
彼は「どうしてお母さんはいつもそんなに怖い顔で怒っているの?」と言っていた

小さいときから よく脱走した
面白そうな方へと勝手に行ってしまう
興味が無いことには集中力がゼロ

落ち着かない彼を 先生は一番前の席にした(いちばん背が高いのに)
授業参観に行ったら 一番前の窓際に移っていた
授業のじゃまになるより
外の景色に集中していてくれたほうがやりやすかったのだろう

学校の道具など ほとんど失くしてくる
通学路など屁のかっぱ 毎日違う道を通ることに決めている
だから 夜八時頃 警察から電話がかかってくることがしばしば

けれど彼は 先生からテレビの「雑学王」に出ろ!と言われるほど
もの知りだった 
変なことを なんでも知っていた あきれるほど
だから だいじょうぶだと思った


この子達二人の おまるのしつけから 学校のしたくまで
ずっとまとめて面倒みていた娘はもとより
私は 子どもの行く末をほとんど心配しなかった母親だろうと思う

私の中にいつも
「あの妊娠出産を耐え抜いて生まれてきたこの子達!」というゆるがない信念があった
「この子達はすごい!私より生命力もある!」と信じきっていた

この子達は やりたいことをやるために どうしても生まれたかったんだ!
そのために必要なものは 皆んな持っているはず
そんな信念があった


家庭訪問で先生たちがみえたときも のんきなこと この上なし
「大勢の中にいたら、良くないところはご存知でしょうから、
私はあの子達のいいところだけお話しします。」
と言って 自分の子どもをほめまくるめずらしい母親だった(`・ω・´)ゞ


親にも子にも子育てにも 「これが正解」はない

母親がどんなふうなのか 私は知らずに育ったから
私はそんな母親であるしかなかった


それはきっと いいことだったのだと思う
この人生も 私が書いたシナリオなのだから

子どもたちにも きっとそれでよかったのだと思う
こんな私を母親に 彼らが選んだのだから
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