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ゆめこのひとりごと

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娘がfacebookで紹介していた
「泣ける歌」に 泣きました

ー僕が生まれた時のことー
http://www.youtube.com/watch?v=bK1nHsZlul0&sns=fb

歌詞を読んでいて 
「父母恩重経」(ふぼおんじゅうきょう)というお経を思い出しました
http://www.riksys.com/nyumon/az/bumo_zen.html

はじめてこのお経に出会った時
わたしは17歳でした

胸がえぐられるほど感動して
そのお経本を1日だけお借りして
習字用紙を貼りあわせてつくった巻紙に
涙をボロボロこぼしながら
一晩かかって写経したのでした

誤字の上に紙を貼って その上にまた書きなおし 
なにかの箱の厚紙を切って表紙にしたそのお経本は
いつのまにかわたしの手元から消えて
失ったことにも気づかないほど長い月日がたちました

高校を卒業後
富士のふもとから 東京に出て
結婚をして 千葉で三つ子を産み 離婚して

父が倒れて 富士のふもとに戻り
父の最後の三年を子どもと一緒に 共に暮らして

その後 三才の頃に別れた母を看ることも叶って
母を見送ったあとのことです

母の家の仏壇の中から
わたしが写経した「父母恩重経」が出てきたのでした

おどろいているわたしに
若い頃お世話になっていた叔母が言いました

「それを病床の兄ちゃん(母の兄)に見せたら
 欲しがるので置いてきたんだよ
 兄ちゃんが死んだ時 あの子(わたしの母)が
 これは私がもらっていくといって持ってった」

母がこの写経本を
どんな気持ちで読んだのかと・・・

きょう 娘がこの歌をわたしに教えてくれたことと
三才で両親と離れたわたしが
「父母恩重経」を写した気持ち・・・

母とわたし 
わたしと娘
娘と孫たち

思いは つながって
つながっていくのだなぁ

ああ  きょうも 
いつにもまして
感謝の日です


「父母恩重経」(現代語訳)
http://www.geocities.jp/kubota2511/sub3.html
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